銀河径一郎 小説、物語の部屋

銀河径一郎による不思議な物語、怖い話、面白い小説、ファンタジーなど。

見つけた女戦士の動画に小話をつけてみました!



 ローカルな神様が隣の神様に呼びかけた。
「おい、神様や」
「なんだね、神様」
 この二人は地球人からは神様と呼ばれてい
るが、宇宙を創成した偉大な創造主から見た
ら末席のぺーぺーの神様なのだ。
「お前様は女戦士萌えだったろ?」
「きゃっ、なぜわしの秘密を?」
「いつもジャンヌダルクのフィギュアを自慢
してるではないか」
「ふむ、そうだったのう」
 隣の神様は顔をのけぞらせ髭をしごいた。
「でな、うちのマルガリータちゃんが捕らわ
れた勇士を救おうとならず者の国に乗り込む
ところなのじゃ」
「ほおー。で、その勇士は王子かえ?」
「いや、ただのさすらいの傭兵で、砦に吊る
されて血を流してる」
「いいね、女戦士に下心があってはつまらん」

 二人の神様が砦の空き地に吊るされた男を
眺めていると、崖の上に一人の戦士が白馬に
乗って姿を現した。
 戦士は羽織ってた薄手の毛皮を脱ぎ捨て、
美女の顔が露わになる。
「マルガリちゃん、いいね、萌えるわ」
 隣の神様は大喜びだ。
 ならず者の首領が女戦士の影に雄叫びを上
げ仲間を呼ぶ。

 女戦士の仲間が崖に現れるが、ならず者も
全員が武器を手にし、両陣営は睨み合う。

「マルガリちゃんが勝つんだろうな?」
 隣の神様が期待を込めて聞く。
「確率としては少し歩が悪いようだ」
「おいおい、お前さんも神様の端くれだろが、
マルガリちゃんを勝たせろよ」
「お前さんも神様の端くれならあの女の選択
しか現実を変える鍵はないと知ってるだろ」

 戦闘が始まった。双方が入り乱れて剣や斧
や槍でバトルを繰り広げる。

「助けろよ、こっそり誘導するとかさ」
 隣の神様の要望にこちらの神様は頷いて植
物の蔓を引き寄せた。そして蔓の先にいくつ
もぶら下がっているスズランの花のひとつを
持ち上げ話しかけた。
「剣を捨てよ。剣を捨てた者こそ幸いじゃ」

 しかし、その声は聞こえてないのかマルガ
リータは剣を振るい大男を倒す。
 隣の神様が手を叩いて喜ぶ。
「やったぞ、ほら、剣をクルクル回してマル
ガリちゃん萌えーっ」
 ならず者の首領がマルガリータを追いかけ
て崖の上に追い込む。
「剣を捨てよ。剣を捨てた者こそ幸いじゃ」
 首領は剛腕で斬りつけマルガリータの剣を
弾き飛ばした。ずるずると後退するマルガリ
ータの顎に首領の剣先が光る。

「あかん、マルガリちゃん斬られてまうで」 
 隣の神様が手で目を覆った。
 と、その時、激しい地響きが起きてならず
者達は崖崩れに呑み込まれてしまう。

 地震が収まると、マルガリータだけが無事
な姿を表し、仲間たちは歓喜する。
「マルガリちゃん、いいぞ!」
 隣の神様は大喜びだが、こちらの神様はが
っくりと肩を落とした。
「お前さんはなぜ喜ぶ? 剣をかざし勝鬨上
げて全然学習できてないじゃないか」



映画のようなこの動画はSamsunがバブル期に
作ったプロモみたいです。
最後まで観てもらうとなぜ神様を持ち出したか
納得できるかと思います(笑)
捕らわれた勇士は女戦士が救い、勇士が活躍
するという基本が抜けてるのが残念です。




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gingak
  • Author: gingak
  • 銀河 径一郎
    (ケイイチロー・ギンガ)
    好きな言葉は『信じる』。
    飛べなくても頭が悪くても
    地球人も宇宙人だ(笑)

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