銀河径一郎 小説、物語の部屋

銀河径一郎による不思議な物語、怖い話、面白い小説、ファンタジーなど。

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病院から出た母と私はタクシーに乗り込んだ。

「ほんとよかったわね。

昨日はお父さんも大喜びしてたから」


「うん、帰ったらすぐにお風呂入るからね」

「ふ、そんなにお風呂が恋しいの?」

「だって、病院のは全然のんびりできないんだもん」

「そうか、大変だったわね」


「そうだ、大事なメールしなきゃ」

「誰に?」

「一番大事なひと!」


タクシーの中で、私はヒロキさんにメールした。

《ヒロキさん、今、退院してきました!

これもヒロキさんの応援のおかげです!

負けそうな時も頑張れたのはヒロキさんのメールがあったからです、ありがとう!》


ヒロキさんから、すぐに返事が来た。

《おめでとう!やったね!

僕のおかげじゃないよ。

退院できたのはこころちゃんが頑張ったからだよ!

自分の強さを褒めてあげなよ!》


《ありがとう!

でも、ほんとにヒロキさんのおかげなんです!

どんなに感謝しても感謝したりないぐらい、幸せです!》


《今日は僕にとっても幸せな日だよ!

愛するこころちゃんが普通の生活に向かって大きく歩き出したんだからね!

あとは油断せずにがんばれ!》


《ヒロキさん、愛してます!》


 ◇ ◇ ◇


しばらくは家で自習したり、音楽聴いたりしてたが、ついに超久しぶりに学校に行った。

髪はまだ元に戻ってないのでかつらだけど、クラスのみんなが暖かく迎えてくれて、涙が出るほど嬉しかった。

もちろん、サトミやカオリも熱烈に迎えてくれた。

特にサトミときたらいきなり抱擁するから、体が痛かった。

「痛いってば」

「あはは、つい嬉しくてさ。

言っとくけど、ヒロキさんはこれだけじゃ済まないよ、甘い愛撫がこころを包むよ」


「バ、バカ」

そう言いながら私は照れて赤くなってしまう。


「それでヒロキさんにはもう会いに行ったの?」


「まだだよ。メールしたらね、自宅療養してるから、私が治ったと自分で思える状態になったら、すぐ会いにおいでって、住所を教えてくれた」


「そうなんだ、それでいつ会いに行けそうなの?」

カオリが聞くと、私はうーんと唸った。


「先生が完全に治ったと言ってくれるまでには、調子よくても、まだまだ時間がかかると思う」


「そうなの?」


「うん、1年とかね」

「やだ、1年は長すぎるよ!」

「私なら、てか、男の方が待てないんじゃない?」


「うん、長すぎでしょ。

だから、春になったらだいぶ体調も戻るだろうし、髪の毛も戻るだろうから、そうしたら会いに行こうかなと思うんだ」


「よし、その時は私が保護者として同伴してやるよ」


サトミの提案に私はあっかんべーしてやる。

「ノーサンキュー」


(つづく)



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gingak
  • Author: gingak
  • 銀河 径一郎
    (ケイイチロー・ギンガ)
    好きな言葉は『信じる』。
    『地球人も宇宙人』。
    写真はッシェル・ポルナ
    レフの真似です

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