銀河径一郎 小説、物語の部屋

銀河径一郎による不思議な物語、怖い話、面白い小説、ファンタジーなど。

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手足がなくたって、乳房や子宮がなくたって、命まで取られるわけじゃないんだよ。

乳房や子宮がなくたって、素敵な男性なら差別なくその人のことを気に入るよ。

そしたら結婚だってきっとできると思うよ。


ただね、乳房や子宮を失くしたその人が、めそめそ泣いてばかりいたらどうだろ?


素敵な男性と知り合うチャンスも殆どなくなってしまうかもしれない。

仮に会えても、めそめそしてたら、自分の良いところに気付いてもらえないかも。


どんなに辛いことがあっても、あれはちょっとトゲが刺さっただけなんだと考えて、ありのままの自分を生きることを始めるんだよ。

そしたら、そこから先は、きっといいことだってあるんだよ。


つらいことがあっても、ニコニコしてる人て、周りの人まで元気にしてくれるでしょ。

そういうひとって男のひとから見てもすごく魅力的らしいよ。


神様だって、辛い思いをさせた人には、どこかでバランスを取って、いいことをプレゼントしようと考えてくれてるんだと思う。


でも、その人が毎日泣いてたら、いつ、どういうプレゼントしたらいいか困るでしょ。

逆にその人がめげずにワクワクしてたら、さっとプレゼントを渡せるんだよ」


こころは胸がぽかぽかしてきた。

「うん、そうだね、なんか勇気が出てきたよ。

リカさん、ありがとう」


リカさんは微笑んだ。


「ううん、たいした体験ないのに、偉そうなこと言ってごめんね。

あと、こころちゃんの場合だったら、少しお金がかかるけど、今は卵子の凍結保存もできるからね」


「ああ、佐藤先生もちらっと言ってたけど、どういうこと?」


「それはね、強い治療を始める前に、こころちゃんの健康な卵子を冷凍しておくの。

いつか結婚相手が現れたら、卵子を解凍して、結婚相手の精子を受精させて、

それをこころちゃんのお腹に戻してあげるんだよ。

するとあーら不思議!

こころちゃんのお腹で普通に胎児が育って、自分で赤ちゃんを産めるんだよ」


私は嬉しくなって聞いた。


「ほんとにそんな風にできるの?」


「うん、普通より手間はかかるかもしれないけど、赤ちゃんは産めると思うよ」


「そうなんだ、リカさんに聞いてみて、よかった!」


「でも、佐藤先生だって言ってくれたんでしょ?」


「あん時はちょっとショックで、頭に入らなかったから」


「なるほど、じゃあよかった」


私はふと聞いてみたくなった。

「ところで、リカさんは結婚とか、何歳ぐらいでしたいの?」


リカさんは聞かれて苦笑する。


「え、なんで私の話?

そうねえ、でも28歳ぐらいまでにしてみたいかな。

こころちゃんは?」


「私もやっぱりそれぐらいかな。

その前に病気を治さないとね」


「うん、こころちゃんなら、きっと治るよ」

そう言ってリカさんは「サー」と拳を上げて私を笑わせた。


(つづく)

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gingak
  • Author: gingak
  • 銀河 径一郎
    (ケイイチロー・ギンガ)
    好きな言葉は『信じる』。
    『地球人も宇宙人』。
    写真はッシェル・ポルナ
    レフの真似です

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