銀河径一郎 小説、物語の部屋

銀河径一郎による不思議な物語、怖い話、面白い小説、ファンタジーなど。

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こころが夕食を残して、M1グランプリの漫才のDVDを見て笑って吐き気をこらえてると、携帯がブルッた。

ヒロキさんかな、それともサトミ、カオリ、もしかしてお母さんと思いながら開けると、翔子ちゃんだった。

私より先にクリーンルームに入った翔子ちゃんは3日に一度くらいメールをよこしてたのだ。


《ヤッホー、白血球上がってクリーンルーム卒業だよ!

前の病室に戻ったよ。

明日はお家にお泊りだよ。

こころ姉ちゃんもがんばってね!》


私は速攻で返事する。

《翔子ちゃん、よかったね!

私も早く出て、退院できるよう頑張るよ!》


送ったとたんに、今度はカオリからメールだ。


《こころ、調子はどう?》

速攻で返事する。


《調子はいいところもあるけど微妙だよ。

点滴多いからおしっこは回数多いんだけど、副作用で便秘気味。

副作用でお腹はすくんだけど、無菌の食事はまずすぎ》


《ふうーん、副作用大変ね。

でも頑張ってね。

彼は告白の後、なんかまた言ってきた?》


私は照れながらメールを打つ。


《ありふれたことだよ。

ただ、彼、そういえば前よりメールまめになったよ。

前は、こっちがメールして1時間してから返事来るって感じだった。

今はさ、5分ちょっとで来るよ》


《そう、彼もこころちゃんがホントに好きみたいだね。


ボクの胸で休みなよみたいに言われるぞ!》


はっ、想像するようなこと言わないでよ。

《やだー

冷やかさないでよ》


《えへへ、のろけたくなったら、

メールしといで》


メールを終え、鏡を見た私は溜め息を吐いた。

「はあーっ」


顔はむくんで、残り少ない髪の毛がカッコ悪い。

コロコロでベッドに落ちた髪の毛を取りながらめげてくる。

私は書き上げた文章を、ちょっとためらってから、ヒロキさんに送信した。


《この土日、ヒロキさんに会えなくてよかったかもしれないです。

顔はむくんでるし、髪の毛はきたなく抜けて幻滅です。

だけど、ちょっとだけ会いたいです》


ヒロキさんの返事が来る。


《治療のために顔がむくんだり、髪の毛が抜けることなんて、

少しも恥ずかしがったり落ち込むことないんだぞ。

誓って僕は笑ったりしないから安心して。

記念に写真に撮っておけばいいよ。

そして元気になって元に戻った時、笑い話にしてやるんだ。


こころちゃんは絶対に大丈夫なんだよ!》


大きいなあ、ヒロキさんの包容力は!

こんな私でもどんどん勇気が湧いて来るよ。

そんなヒロキさんがますます大好きになってゆくこころだった。


 f_02.gif プログ村

 
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gingak
  • Author: gingak
  • 銀河 径一郎
    (ケイイチロー・ギンガ)
    好きな言葉は『信じる』。
    『地球人も宇宙人』。
    写真はッシェル・ポルナ
    レフの真似です

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