銀河径一郎 小説、物語の部屋

銀河径一郎による不思議な物語、怖い話、面白い小説、ファンタジーなど。

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翌日、私は朝から気持ち悪かった。

朝食を食べた後、我慢できなくなり、トイレに駆け込んでもどした。

看護士のリカさんが「吐きそうだったらビニール袋にしなさい」て言ってくれた。

たしかに点滴スタンド持って行って、もどすのは大変だった。

午前はカオリがくれたコミック読んですごし、昼食。

それからヒロキさんに報告する。

《今日は朝からもどしてしまいました。

お昼も少しだけで残しました。

でもこころの心は負けてないから安心して下さい

ヒロキさんは体調どうですか?》



ヒロキさんの返事は大体1時間くらいしてからだ。

《ああ、こころさんは吐き気がするんだね。

薬の副作用なら仕方ないな。

でも心は負けてないのか!

強いこころさんに感動だ。

僕は変わりないよ。

よくならないが、悪くもならない。

俺も頑張るよ!》

私がヒロキさんのメールににやにやしていると、後ろから翔子ちゃんの声がした。

「やっぱ、男いるんだ」

私はビックリして、急いで携帯を閉じた。

「男じゃないの」

そう言いながら、私は顔が熱いように感じる。

「じゃあ、何?」

「それは、と、友達だよ」

「友達だって、男は間違いないじゃない」

「ったく、小学生みたいなこと言うな」

「だって小学生だもんね」

「院内学級はどうしたの?

さぼったの?」

「今日は土曜日、休みだよ」

「あ、そうか、土曜だ」


こころは翔子ちゃんに押されまくりだ。

「で、その男とはキスとかしたの?」

「そういうんじゃないの、友達なの」

翔子ちゃんは勝ち誇った顔だ。

「お姉ちゃん、顔が真っ赤だよ、リカさん、呼んでこうか」

「やめてよ、吐き気するんだから」

私は毛布をかぶって逃げた。

翔子ちゃんも向こうで「素直じゃないから喋りすぎた」と文句を言って静かになった。

私はどうして赤くなったのかと考えてみた。

きっと、ヒロキさんへの気持ちが恋の気持ちになることを、どこかで期待してるんじゃないかな。

ヒロキさんに対する自分の気持ちは、仲間に対するものから、恋へと歩き出しているのかもしれない。

そう気付くと、また顔が熱くなるこころだった。

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gingak
  • Author: gingak
  • 銀河 径一郎
    (ケイイチロー・ギンガ)
    好きな言葉は『信じる』。
    『地球人も宇宙人』。
    写真はッシェル・ポルナ
    レフの真似です

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