銀河系一朗 小説、物語の部屋

銀河系一朗による不思議な物語、怖い話、面白い小説、ファンタジー、エッセイをお楽しみ下さい。

《こころさん、はじめまして!

掲示板、見ましたよ。

僕は今は一時的に退院してますが、来月からまた入院です。

僕は君を応援しますから!

互いにがんばろう、ファイト!

僕はノートパソコンからメール打ってます。

病院でもネットにつなげられるので助かります。

携帯は原則禁止だけど、たいていの病院は入院患者には黙認ですよ。

よかったらメールください。ヒロキ》

ついにお仲間のカキこみだ。

私は病院が携帯禁止なのを忘れてたことに気付いて、笑いながらヒロキさんにメールした。

《ヒロキさん、初めまして!

カキ、ありがとうございました!

川津辺こころ(本名!)です

今まで、医者は殆ど行ったことないのに、

検査入院と言われてちょっとパニクってます。

そっか、携帯は表向き禁止なんですね。

そういう基本もわかってなかった(汗)

こんな私ですが、よろしくです。

ヒロキさんみたいなお友達がいるだけで、心強いので、よろしくお願いします》

こうして、こころとヒロキのメールが始まった。


1時間ほどしてから返事があった。

《こころさん、こんばんは。

宮都 弘貴、ミヤツヒロキです。

メル友、こちらからもよろしくお願いします。

一緒に病気と戦う友達は、僕も欲しかったから大歓迎ですよ》

私は嬉しくなって、メールを打つ。

《ヒロキさん、返事ありがとうございます

私は血液の病気みたいです。

ヒロキさんはおいくつで、どんな病気ですか?》

30分ほどして返事がくる。

《僕は大学2年生です。

足腰がわるくて困ってるんです。

お互いがんばりましょう!》


こころが自分のベッドで待っていると、まもなく母親が看護士のお姉さんと一緒に来た。

そして、もう一度、佐藤先生の診察室に行くように言われた。

「こころの母です。

よろしくお願いします」

母が挨拶すると、佐藤先生はお辞儀を返す。

「佐藤です。

ざっと聞かれたと思いますが、お嬢さんは血液の病気のようです。

その種類を特定するために、詳しい検査を受けていただきます」

母は「はい」とうなづいた。

「そこでこちらの検査を受けてほしいのです」

佐藤先生は同意書と書かれた紙を差し出した。

「一応、リスク説明のため、同意書にサインをいただいてます。

大きい注射針で骨髄の髄液や組織を採る、マルクと呼ばれる検査です。

強い力で針を刺しますので、骨を損傷し、内部に損傷を与える可能性があります。

もっとも実際には当病院でそういう事故は一度もありません。

局部麻酔のもとでしますから、痛みは軽減されます。

こころちゃん、頑張れるね?」

佐藤先生に言われて、私はうなづき、母はサインした。



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gingak
  • Author: gingak
  • ( ぎんが けい いちろう )
    イチロー・K・ギンガ。
    好きな言葉は『信じる』。
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